光のいろは

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EV(Exposure Value)とは│計算

EV(Exposure Value)

スチルカメラでの撮影の際、露光条件を決めるため露出計ではEV(ExposureValue)という単位が使われる。

EV値はLV(Light Value)とも呼ばれていて同じ値である。

デジタルカメラやCCDビデオカメラなどは人間の目で確認して適正露光を得たり、自動露光で撮影ができるので最近では露出計が使われることがなくなり、この単位の有難味も忘れ去られてきているようである。

EV値は、シャッタ露出時間とレンズ絞りのふたつのパラメータで決まる値で、EV1からEV17までが標準である。

カメラマンはEV値によって露光条件を瞬時に決め、照度をルクスなどで言わずEV値でいうことが多い。EV値には以下の関係式がある。

 

 EV=log2(F2/T)
  EV:Exposure Value(=LV、Light Value)
  F:レンズ絞り、T:露出時間〔秒〕

 

この値は、フィルム感度ISO100の場合の値である。

上の式の意味合いは、EV値がひとつ増えるごとに明るさは倍になり、1絞り分もしくは露出時間が2倍になったと同じこととなる。

ちなみにレンズの絞りの値は絞りの口径比を表し、レンズ焦点距離とレンズ口径を割った値である。

数値は√2の等比数列で表され、1.0、1.4、2.0、2.8、4.0、5.6、8.0、11のように√2倍ずつ数値が増えている。

長さの√2倍は面積では(長さを2乗するため)2倍となり、光が2倍増えることを意味する。