米国の照度の表し方
米国の照度の表し方について述べておく。
照度の単位で一般的なものはルクスである。しかし米国では度量単位にヤード・ポンド法を使っているため、照度をft・cd(フート・カンデラ)で表している。
結論から先に述べるとフートカンデラとルクスの換算は、以下のように表され、100フート・カンデラと記されていれば約1,100ルクスになる。
1 〔ft・cd〕=10.76 〔lx〕
照度を便宜的にとらえると、光度1cdの光が1m離れた所で照らされる明るさを1ルクスと定義され、2m離れると1/4倍の0.25ルクスになる。
式にすると、次のように表される。
照度〔lx〕=光度〔cd〕/(距離〔m〕)2
照度は距離の2乗に逆比例するという原理である。米国のフートカンデラは、この距離メートルにフィートを当てたもので
照度〔ft・cd〕=光度〔cd〕/(距離〔ft〕)2
となる。1 ft2=0.0929m2 であるから
照度〔ft・cd〕=光度〔cd〕/0.0929〔m2〕=10.76×光度〔cd〕/(距離〔m〕)2=10.76〔lx〕
という換算になる。米国の文献を見て、照度にft・cdという単位が出てきたら、約10倍を掛け合わせればルクス換算になると理解すればよい。